【開催レポート】2018年7月9日音読お茶会

音読サークル〈玲瓏りんろん〉の音読お茶会イベント、今回も楽しく開催しました!

第4回中国語の音とリズムを楽しむオンライン音読お茶会
[日時]2018年7月9日10:00-11:00
[参加者]きゅうたろうさん、しゃけさん、みどりさん、井田
[お住まいの地域]埼玉、神奈川、千葉、瀋陽

【自己紹介コーナー】

今回のメンバーは学習歴が実にさまざま。
大学の第二外国語で中国語と出会いました、っていう私は、おなじ経験をした人数でいったら普通も普通。
会社を辞めて中国で大学に入りなおした人あり、会社勤めをしながら日本を出ずに学んで2年で中検2級に合格した人あり、日本の高校を出て台湾の大学に入学した人あり。
初顔合わせの皆さんに、特に時間をとって、中国語との出会いや学んだ場所、これから中国語を使ってしたいことをお話しいただきました。

音読サークルを始めてからいつも思っていたんですが、学習意欲の高い方がたくさんいらっしゃるなー、と。
いつも刺激をいただいています。

【音読コーナー】

1番手:きゅうたろうさん
『桃太郎』から「お腰につけた④キジ~鬼ヶ島へ」(講師推薦作品)

上手な人の発音を聞いて、自分はあのようにはなれない、とあきらめ気味とおっしゃるきゅうたろうさん。
なにをおっしゃいますか。会話部分をとてもやわらかい語調で読んでくださいました。かつて語学スクールで「あなたの中国語は聞き心地が悪い」とコメントされて以来、自信を持てないというきゅうたろうさんですが、今ではそんなことないです。

2番手:井田
『桃太郎』から「お腰につけた③サル」(講師推薦作品)

いろんな方の音読を聞いているうちに、どういう音読を目指したらいいか分からなくなってブレちゃってるわたしですが、「さらーっと流れていく気持ちいい音読」とお褒めいただいたので、すこし気持ちを慰めることができました。

3番手:しゃけさん
宋詞 蘇軾「蝶恋花 春景」

6月の音読お茶会に参加して「苦手だった音読が好きになりそう」というしゃけさん。
これまでの自分なら選ばなかった分野と内容に挑戦しようというセレクト。音読前に背景の解説、宋詞本文の音読も緩急がありすばらしかったのですが、現代中国語訳もキーポイントを目立たせる上手な音読で、さながら古典文学の講座のようでした。

4番手:みどりさん
竜応台「(不)相信」

音読するならセリフの応酬が楽しい、というみどりさん。
期せずしてみどりさんも、これまでなら選ばなかったジャンルに挑戦。内容が硬質で、目で読むだけだとなかなか進まない作品ですが、みどりさんの音読が書籍付属CDのように頭に入ってくるので、もっともっと聞いていたいと思いました。

教養ある人の文章には、別の教養人の名文や古典の名文が引用されていることが多く、理解するためには調べ物が大変ねー、という話にもなりました。

【感想】

今回は総勢4名で、音読の周辺に話を膨らませる時間がたっぷりありました。

しゃけさんとみどりさんはご自分で選んだ作品の背景を詳しく紹介してくださったり、きゅうたろうさんがその文章の内容について質問をくださったりして、
勉強できた!
知的に楽しめた!
そんな回でした。

また、桃太郎のサルとキジの場面は文章がほぼ同じなので、違う人が同じ原稿を音読したときの違いが面白いという意見も。
こんどから、井田が読む原稿を先に公表しておいて、「誰かと同じ原稿を読みたい」という要望にこたえられるようにするのもいいかな、と思いました。

【こっそり告知】

次は、9月15日(土)に土曜お茶会を開きますよ~