音読サークル〈玲瓏りんろん〉のイベント「音読お茶会」を開催しました。
第38回中国語の音とリズムを楽しむオンライン音読お茶会
[日時]2021年12月18日10:00-11:30
[参加者]えりさん、hikokoさん、むらいさん、lattelatteさん、NAさん、サチさん、みどりさん、井田
[お住まいの地域]さいたま市 盛岡市 神奈川県湘南すみっこ地方 西日本 東京都 三重県 中国浙江省杭州市 大阪府
自己紹介コーナー
「これから中国語を使ってやってみたいこと」についてお話ししていただきました。
すると……
- ボディランゲージと筆談でのコミュニケーションを卒業して、雑談ができるようになりたい
- SNSで音読音声をアップしたい
- 通訳ガイドの資格を活かして実際にガイドをしたい
- 中国語でライブ配信をしたい
- 中国語を使ってビジネスを進めたい
- 文を書きたい
と、さまざまな「やりたいこと」が。素敵ですね!
思っていれば必ず実現します。人間はできないことは想像できません。
また経過報告を聞かせていただけるのが楽しみです。
音読コーナー
今回はみなさん推薦原稿をチョイス。今回の推薦原稿は、平易で整ったものを用意しました。
推薦原稿1 幼児版《十万个为什么》から「史上最大の動物ってなに?」
安定の《十万个为什么》です。
どうしたことか、こちらの原稿を読むのが、わたしと、みどりさん、の講師二人だけという珍事に。
それでもって、わたしもみどりさんも文中に出てくる世界最小の動物「猪鼻蝠」と「侏儒尖鼠」という動物が何なのか、調べがついていないという状態。まあ、コウモリとネズミなんでしょうけど、日本語でなんというのか知りたいじゃないですか。
それで、わたしたちが音読している間に、参加者のみなさんがリサーチしてくれました。
それがね、結構やっかいだったんですよ。
みなさんが何段階かリサーチ方法を変えて、単語の翻訳ではなく「世界最小の哺乳類」というキーワードからやっと探し当ててくださったのが、「猪鼻蝠」の方が「キティブタバナコウモリ」。で、「侏儒尖鼠」の方が「チビトガリネズミ」か「コビトジャコウネズミ」のどちらか。
へええ。勉強になった。リサーチありがとうございます♪
あ、最大の動物は「蓝鲸」で、シロナガスクジラですね。
推薦原稿2 第104回中国語検定試験4級読解問題より「日記の書き方」
今回はこちらの原稿が大人気。6人の方が同じ原稿を音読するというのは、りんろん史上初めてだったかもしれません。
内容は、小学生くらいの子供と母親の掛け合いです。今回は音読の演出に、参加者のみなさんの個性が表れてました。
小学生は男の子なのか女の子なのか。
お母さんは柔和なお母さんなのか、厳しいお母さんなのか。
小学生は怠惰なのか厭世的なのか。
それがみなさん違ってたんですよ。それぞれ。おもしろかったです。
「このお母さんがいい」「このお母さんみたいになりたい」という声もあったんですが、その「このお母さん」のキャラも、あたたかい感じだったり、腹黒い感じだったりと人それぞれなのがまた興味深い。
話の最後には小学生が、たぶん目をキラキラさせて「やってみる♪☆☆」って言ってるんですが、そんな素直な子供は実在するか!?っていう疑念も飛び出したりして。
そんな話題を提供してくれつつ、中検4級レベルの語彙と文法で教材をまとめてくださる中検さんはすごいな、とも思いました。
年数回の試験ごとに、いくつもの級のいくつもの問題文を作るのですから膨大な作業です。
試験が終われば中国語学習者にとっての恰好の学習素材になるわけで、ありがたいことです。
トークタイム
今回はなにしろ、同じ原稿を別な人が音読すればまったくトーンが変わる、ということをみなさん異口同音におっしゃっていました。
そもそも、検定試験の素材の音読に、感情を込めた表現をする、ということへの驚きの声もありました。
今回の参加者さんの中ではもっとも学習歴が短いえりごんさんが、その学習歴とは思えないほどの練習量で、しかも演技の入った音読をしてくださったのにも賞賛の声が。
同じ原稿が6人も続いたにもかかわらず、その個性の違いや、ラジオのような心地よい音読だった、と充実感の高い音読お茶会になりました。
感想
そういえば音読お茶会といいながら、しゃべってばかりでお茶を飲んでませんね。
水分をとりながらの方が、学習でも高い効果が得られるし、喉にもいいですからね。次からは飲み物を飲んでくださいね、って促すようにしようかと思います。
今回も初めてのご参加のかたがいらして、また新しい出会いが生まれました。
ご都合のよいときにはまたご参加くださいね!
ところで世界最大の動物シロナガスクジラは、いま現在で世界最大であるだけでなく、地球が始まって以来、恐竜も含めたすべての生物のなかで世界最大なんだそうです。
史上最大。空前絶後。そんな動物が、いまこの時も海にいる、そんな時代に居合わせてるっていうことがちょっと嬉しいです。
次回のお茶会は……
次は、1月24日(月)に音読お茶会を開きます!