音読サークル〈玲瓏りんろん〉のイベント「音読お茶会」を開催しました。
第39回中国語の音とリズムを楽しむオンライン音読お茶会
[日時]2022年1月24日10:00-11:30
[参加者]阿部さん、えりさん、るうさん、のあさん、ちゃーちゃん、村井さん、SIさん、サチさん、井田
【自己紹介コーナー】
今回は、懐かしい方、初めましての方、そして馴染みのメンバー、と出会いが広がる会になりました。
「今年一年で始めたいこと、新しく取り組みたいことはなんですか?」とお尋ねしたところ、
「新しく○○に取り組みます」
というお声のほかに、
「昨年来継続して取り組んでいる課題に取り組みます」
というお声も多かったです。半々くらいですかね。
取り組みの内容は、検定試験だったり、言いたいことが口から出るようにする、というようなスキル面の目標だったり、中国語に触れるメディアを増やすことや、音読会のようなコミュニティに参加することだったりと、みなさんそれぞれの目指すことによって、個性の現れた内容でした。
この音読お茶会に参加すること自体が、しばらく離れていた中国語への学習意欲を保つための第一歩だというお声もあって、嬉しいです。
【音読コーナー】
推薦原稿(1):幼児版《十万个为什么》から「動物はなぜ火を怖がるの?」
1番手:阿部さん
丁寧に明るく発表してくださいました。発音が難しい音節がいくつもありました、とおっしゃっていました。やっぱり長文はいろんなことに気を配るから難しいですよね。でも、単語を単体で発音したら問題なかったりして、基礎力が十分におありなことはみんなが分かっていると思います〜。
2番手:サチさん
「新しいヘッドセットでみなさんの音読がきれいにきこえるー」とおっしゃってましたね。サチさんのお声もクリアに聞こえましたよー。流れのある音読を柔らかいトーンで音読してくださいました。今年の取り組みは、環境改善からの学習効率アップですね。お互いにがんばりましょう〜。
3番手:井田
“夜行性”とか“栖息地”が発音しにくくて、それをがんばったら本番では上手く発音できましたが、ほかが疎かになりました。。。ぐぬぬ。りんろんの音読お茶会では、お手本の音声がない素材も多くて、どんなスタイルの音読にするかを非ネイティブなりに感覚でつかめるようになることが目標です。
推薦原稿(2):星新一「宇宙のキツネ」中国語版(前編)
1番手:えりさん
その学習歴だとは思えない仕上がりと語速の音読、すごかったです。聞けば中国語での音読音源を探し、それでいいのがないので中国語学習仲間の上級者さんにお手本を示してもらったとのこと。日本語原書の本文にもあたって、意味を表す音読を心がけたと言われるだけあって、文法的な理解が正確なことが伝わってきました!
2番手:のあさん
のあさんも手本の音源を探し、適当な音読がないので日本語原文の朗読を参考にされたとのこと。みなさん準備が素晴らしい。そしてのあさんは多くの声優さんにお詳しいだけあって、人物とナレーションとで発声を使い分けることが自然におできになってました。演じ分け、わたしにとって難しい能力です。すごかった!
3番手:井田
わたしは2020年1月から2年ぶりの挑戦です。2020年と今年とでは何が違うかというと、1年ほど語林の万文昕先生に発音チェックをしていただいていること。各音節の発音は、長文になるとまだまだ修練が足りないのですが、以前に比べて緩急抑揚のコントロールはできるようになったかな。引き続き精進します。
自薦原稿:ちゃーちゃんさん《我是什么》
ちゃーちゃんは以前、すでに上級者でいらっしゃってコミュニケーションに不足はなかったにもかかわらず、「自分には発音矯正が必要だ!」とおっしゃって、文の音読を封印し、子音と母音をひとつづつ再学習したという修行僧のような方です。努力は裏切らないとはこのことで、既にお上手だった発音がなお素晴らしくなっておられます。
原稿の選定にあたっては、いつもご自分のテーマを設定して、一回一回確実に成長していかれる姿勢。見習いたいですね。今回の音読では、単語と単語の対比、句と句の対比が感じられる、そして、きりっとした空から舞い落ちる雪のイメージに着想を得て組み立てられたそうです。魅惑の低音は健在でした!
【トークタイム】
今回は、みなさんが中国語と出会ってからいまに至るまでのバックグラウンドの話を、多めに聞き出すことができました^^
最近は中国語に触れる機会も、ドラマ、アニメ、小説、と広がってきていますね。
そして、SNSのおかげで学習者同士の学びの場が増えて、いいことですね。
今回ご参加のえりさん以外にも、上級者さんやネイティブさんに「これはどういう意味か」「これはどう発音するのか」といった質問をして、疑問をその都度解決している方は、吸収と進度がとても早いと感じます。
求めれば手が届く、いい環境ですね〜。
それに最近は、発音を重点的に教えてくれる先生も増えてきて嬉しい限り。
学習環境がどんどん改善されている最中ではないでしょうか。
昔はそうじゃなかったなあ。
りんろんもいい環境の一端を担えているとしたら嬉しいです。
【感想】
どうもこの音読サークル〈玲瓏りんろん〉は、参加者さんのレベルが高い、ということになっているようで、まあ実際そうなわけで、リスナー参加の方からも「みなさんがとてもお上手だった」「やる気になりました」「素晴らしかった」とご感想をいただいています。
これはですね、上級の人に参加してほしいと思っているわけではなくて、「初級の方も大歓迎!」と言って間口を広げているにもかかわらず、みなさん、いちど参加されると、どんどん、どんどんどんどん上手になっていかれるんですよ。
人前で中国語を口に出す。そのハードルをいったん越えると、そこには、新しい自分が待っているんです。
「もっと上手くなりたい!」っていう火が心に灯るんですかね。なにしろわたし自身がそうですから。
とはいえ、わたしからのひとこと発音コメントがとってもお喜びいただけることなんかを考えると、発表の場のほかに、発音指導の場もあったらいいんだろうなーと思います。
今年の4月以降、なにか始めてみたいと思います。乞うご期待。
【次回のお茶会は……】
次は、2月26日(土)にお茶会を開きます!