【開催レポート】2019年10月12日音読お茶会

音読サークル〈玲瓏りんろん〉のイベント「音読お茶会」を開催しました。

第16回中国語の音とリズムを楽しむオンライン音読お茶会
[日時]2019年10月12日10:00-11:00
[参加者]ゆうさん、 meiさん、 もりんさん、hikokoさん、 のぞみさん、 あめちゃんさん、 xiangさん、 熊澤、井田
[お住まいの地域]さいたま、 神奈川、 大分、 大阪、 三重、 上海、 東京


前日から当日にかけて関東上空を非常に強い台風が通過している、まさにその最中に開催されたお茶会となりました。

各地で大雨洪水警報や避難勧告が出て、あちこちの参加者の携帯で緊急速報が鳴るという、もともと非日常な中国語音読お茶会ですが、それに輪をかけて非日常な回でした。

関東の住人は、被災に備えての買い出し、家の外回りの準備、避難所の確認、不安がる家族のケアなど、前日からなんとなく気ぜわしいような不安なような中、中国語のことをみっちり考えてお互いの学習意欲を語り合うという濃密な一時間。
「この一時間は意識が台風のことから離れることができて、気持ちが落ち着いてよかった」
という想定外の効果も。


【音読コーナー】

1番手 ゆうさん
2番手 もりんさん
3番手 hikokoさん
4番手 井田
――りんろん推薦原稿から②「伝統節日」

今回は4人が同じ推薦原稿を読みました。

ゆうさん:
お仕事の関係で、直近の一カ月間は中国語なんとスペイン語に取り組んでいたというゆうさん。
いつもながら、音読原稿はその場で決めるという大胆さですが、落ち着いて読んでくださいました。
また来月からは中国語に復活できるとのこと、ご活躍が楽しみです。

もりんさん:
ひとまえで読むということは初めてで緊張します!とおっしゃっていましたが、なんのなんの。発音の細部に神経の行き届いた、素敵な音読を聞かせてくださいました。

hikokoさん:
以前に比べて、もともと、マシンガン音読と言えるくらい速い音読をされる方だったのですが、今回は速さを封印して決まったリズムで読むことを心がけてくださり、そして長所のキリッとしたメリハリを利かせてくださいました。

井田:
9月のお茶会でも同じ原稿を読んだのですが、焦りがあったのか、あとから聞き返したらいささか早口だったので、今回は教科書のお手本のようなゆっくりテンポで読んでみました。言い間違えもなくて、まあまあだったかな。

5番手 meiさん 持ち込み原稿《提醒幸福》
お久しぶりのmeiさん、今回は女性作家畢淑敏の《提醒幸福》を読んでくださいました。選んだ理由は、“普通话水平测试”指定の朗読作品60篇の中から、自分の気持ちに合うものを探したとのこと。さすがに、意味を理解して読んでいらっしゃる感じが伝わってきました。

6番手 あめちゃんさん 持ち込み原稿 魯迅《藤野先生》
なんと、この原稿を一カ月以上ずっと練習しているというあめちゃんさん。すでにとてもお上手なのに、飽くなき探求心で音読道に邁進していらっしゃいます。実はこのお茶会の後も、数週間にわたってずっとこの藤野先生を読んでおられて、その熱心さには感嘆してしまいます。

7番手 熊澤 持ち込み原稿 北島《回答》
普段は詩は読まない、とおっしゃる熊澤みどり講師。今回は、文学に造詣の深い先生がこの作品を紹介されていたことから、背景にも思いをいたして詩の感情表現に挑戦されました。音読の域ではなく、朗読のチャレンジ、さすがの読みでした。

【トークタイム】

参加者のお一人、あめちゃんさんは、いまtwitterで盛り上がっているムーブメントの立役者のお一人。
そのムーブメントとは、ハッシュタグ「#毎日音読」。
日本人大学生「初志」さん(@wuwangchuzhi)と「あめちゃん」さん(@yuheweilai)が中心となって、外国語の音読の環を広げようとされています。
原稿の画像と音読の音声を公開するので、私も「ハードルが高い!」と思っていましたが、様々なステージの学習者さんが挑戦しているので、私もついにデビューしました。公開すると思うと練習にも熱が入りますね。

なお、twitterの他にWeChatでもグループチャットを開設されていて、twitterという公開の場だと著作権が気になって公開できないという素材も、安心して掲載・音読できるという環境も用意してくださっています。
こちらにも参加してみましたが、とても活発なグループで刺激を受け続ける毎日です。ネイティブのかたもいらっしゃれば、ネイティブ並みに丈夫な日本人の方もいらっしゃれば、発音練習を始めたばかりの方もいらっしゃいます。素晴らしい場です。

大勢の方の参加を歓迎しているとのこと。まずはtwitterでハッシュタグ「#毎日音読」を見てみて、初志さんか、あめちゃんさんにコンタクトをとってみてはいかがでしょうか?

【感想】
普段は中国語のことを語り合える仲間がいない、というのは参加者の多くが抱える寂しさ。このお茶会で楽しく語り合えて、刺激も受けられて、よかった!というご感想をいただきました。
お茶会始まって一年半。わたしも皆さんから刺激を受けて、練習や勉強の機会を増やしつつあります。
楽しく開催を続けられるのも皆さんのおかげ。ありがとうございます!

【次回のお茶会は……】
次は、11月11日(月)にお茶会を開きます
リピーターの方も、初めての方も、ぜひぜひのぞきに来てみてください♪