【開催レポート】2021年10月30日音読お茶会

音読サークル〈玲瓏りんろん〉のイベント「音読お茶会」を開催しました。

第35回中国語の音とリズムを楽しむオンライン音読お茶会

[日時]2021年10月30日10:00-11:30
[参加者]レイコさん、ゆうさん、hikokoさん、遠藤さん、sakuraさん、えりさん、むらいさん、サチさん、みどりさん、井田
[お住まいの地域]西日本、大分県別府市、京都府木津川市、三重県、神奈川県湘南すみっこ地方、神奈川県、東京都、さいたま市、盛岡市

今回の推薦原稿は二つ。

一つは、9月の音読お茶会でレイコさんが音読された原稿。

これは中級リスニングテキストから取った素材なのですが、実は今年、日中友好協会スピーチコンテストで朗読部門の課題として使われたものでした。

レイコさんは今月この朗読部門で、ある県の県大会でなんと、第1位の栄誉に輝かれました。

おめでとうございます!

わたしはレイコさんの発音レッスンをしていたご縁で、このスピーチコンテストの練習にもお付き合いして、わたし自身もかなり原稿を読み込んで練習して、とても得るところがあったんです。

文章としてもおもしろい題材の内容でしたので、これはぜひ、と思って今回の推薦原稿にしてみました。

もう一つは、卓球の石川佳純選手が中国語でインタビューに答えている動画の書き起こしです。

ご承知の通り石川佳純選手はたいへん中国語がお上手で、彼女のかわいらしいキャラクターも表現されたナチュラルな口語をお話しになります。

いつもは教科書を読むような美しい音読を目指すことが多いりんろん音読お茶会ですが、たまにはこんなのもいいな、と思って取り上げました。

9月に取り上げたのと同じ動画の、後半部分です。

ナチュラルな中国語の

・言いよどみや言い直しなどの上手な処理のしかた

・一文の間ずっと声が途切れない発声のしかた

・口を大きく動かさない発音のしかた
などに注目してみました。

【音読コーナー】

《 你会怎么选择 》

1)
一番手は(ゆう)さん。しばらくブランクがあったとのことでしたが、しっかりと読み込んだ音読をにこやかにご披露くださいました。「低音がステキ」と好評でしたよ。

2)
二番手は(サチ)さん。「難しい原稿です」とおっしゃって、つっかえちゃった、と気にしてらっしゃったけど、優しく語りかけるような内容の伝わってくる音読でした。

3)
三番手はみどり先生。「ちょっと面白い趣向で」とBGMをつけて、しっとりと情感あふれる、これはもはや「朗読」をお聞かせくださり、「間の取り方がステキ」「緩急自在で楽しい」「癒されました」と絶賛の嵐。新しい楽しみ方を教えてくださいました。

4)
四番手はわたし。語林の万先生からレクチャーを受け、レイコさんにお伝えした演出を再現してみました。複数の読み手を設定して演じ分けるというのは高度な課題でしたが、気持ちだけはがんばりました。

〈石川選手インタビュー〉

3人の方にペアを交代しながら読んでいただきました。

5)
1組めはhikokoさんのインタビュアーと遠藤さんの石川選手。
ちょうど中国語を使う職場で揉まれているお二人のペア、動画のスピードそのものの速いテンポで聞かせてくださいました。お上手だったんですが「石川選手はあんなに自然にナチュラルに話しているのに、ついていこうとするととても速い。石川選手はすごい」という話にもなりました。

6)
2組めは遠藤さんのインタビュアーとえりさんの石川選手。
えりさんは中国語学習歴1年半ということですが、原稿を手で書き写して音読練習をした上で動画をみて石川選手の雰囲気に寄せていく、という準備で、かなりの高速で石川選手になりきっていました。ふだんの音読練習の積み重ねが生きているのだと思います。わたしは学習歴1年半のとき、あんなには口が回りませんでした。

7)
3組目はえりさんのインタビュアーとhikokoさんの石川選手。
石川選手は中国語の基礎がしっかりしておられる上で、シンプルな構文で受け答えをされるのですが、hikokoさんはその上手な言い換えや言い直しのテクニック、嫌味のないセルフあいづちのようなところを、普段の中国語会話にも活かそうかな、と考えながら演じてくださったそうです。hikokoさんが実際にインタビューに答えているようなナチュラルさが出ていたのはそれでですね。

【トークタイム】

今回は講師を合わせて10名の回となり、多様なバックグラウンドをお持ちの皆さんのお話が面白くて、自己紹介の時間を長く取りました。

中国企業でのお仕事のお話、さいきん参加されたオンライン台湾ツアーのお話、中国映画のお話、レイコさんのスピーチコンテスト体験談、その他いろいろ、もっと掘り下げて聞きたーい、というお話ばかりでしたが、音読をする時間がなくなってはつまらないので、「つづきはりんろん交流サロンで」ということで。

あ、参加者さんにご加入いただけるメールでコミュニケーションが取れる交流サロンがあるんです。これまでご参加いただいたかたで、ご案内が届いてない方はご連絡くださいね。

【感想】

リスナー参加のむらいさんからは「石川選手は賢い方でありながらもチャーミングな雰囲気の方ですが、みなさんその感じをよく再現されていたと思う」とのコメントがありました。

はじめてご参加のsakuraさんからは、「皆さんの熱心な練習がうかがえる音読をきいて、自分もそんな気持ちで中国語と向かい合おうと思った。感情ゆたかな音読の世界があるんだということを知った」というコメントをいただきました。

たしかに、ここに集うみなさんがお互いに刺激を受け合って、それは講師の私たちも同じで、どんどん学習熱心な層が厚くなっているような気がします。

最初は「発音練習の場」というつもりで始めたのが、美しい朗読さえ聞ける場になってきて、ちょっとすごいぞ、と思っています。

いちど参加されたらもう仲間ですから、またこの楽しみの輪を広げていきたいですね♪

今後の構想

その一方で、毎回こんな素晴らしい回だったというレポートを書いていると、
「自分にはちょっとハイレベルなんじゃないか」
と感じてしまう方もいらっしゃって、
「もう少し基礎的なレベルの講座を」
というお声もちらほら届くようになりました。

そこで、お茶会形式ではなくて、セミナー形式の音読会もやってみようかなと思っています。

たとえば中検3級レベルまでの方限定、とか。
年明けくらいかな。

音読サークル〈玲瓏りんろん〉でやるか、りんず中国語ラボでやるかはこれから考えまーす。

【次回のお茶会は……】

次は、11月22日(月)にお茶会を開きます

さて、次回はどんな題材にしようかな。

みなさんのご参加あってこそのサークルです。今まで通り、初心者さんも上級者さんも安心安全に楽しめる場を続けていきますよー♪