2024年11月18日「给所有知道我名字的人」歌詞など

開催レポート

音読サークル〈玲瓏りんろん〉のイベント「音読お茶会」を開催しました。

第67回中国語の音とリズムを楽しむオンライン音読お茶会

【日時】

2024年11月18日(月)10:00-11:30
参加者:主催者2名、音読者3名

【音読コーナー】

◆りんろん推薦原稿:『中国語解体新書』より「二つの“怎么”」

◆りんろん推薦原稿:「给所有知道我名字的人」歌詞

感想

今回もいろいろな話題で楽しく語らいました。

今年HSKやHSKKに合格しました! というご報告や、今年も中検1級を受けます! という決意表明があり、また、この音読お茶会に参加することで中国語の音読に触れられるので刺激になります、というお声があり、中国語の学習を楽しく続けていく場の一つとして、主催の私にもとてもよい会になっています。参加できる時に参加するサークル活動と思って、同窓会のように末長くお付き合いいただければなあと思います。

推薦原稿の一つ目は中国語学習書の名著『中国語解体新書』から、「怎么」の使い分けの項を取り上げました。口語の感情表現が得意なみどり講師が、生き生きとしたさすがの音読をしてくれました。

推薦原稿の二つ目は、私の好きな歌《给所有知道我名字的人》を取り上げました。1990年の楽曲ですが、人気曲で最近でもテレビ番組などでカバーされています。
ちょうど複数の参加者さんが1990年前後に中国や台湾に留学していたこともあり、歌詞の中の「黑暗」には1989年のあの事件が影を落としているのではないかな、ということにも思いを馳せました。

もともとの歌い手は台湾出身のロック歌手、趙傳(赵传)です。しっとりした中にも力強さがある曲です。
https://youtu.be/RyEuElp6D9M
おそらく赵传でいちばん有名なのは《我是一只小小鸟》という曲で、これは93年に北京に短期研修に行った時に現地で若い男の人たちが盛んに歌っていたなあ、という思い出があります。

わたしが気に入っているのは、若手スター俳優の肖战が老舗ロックバンド黑豹と一緒に歌ったロックバージョンです。元気が出ます。
https://youtu.be/hqXcmqgJP7U

この曲の作詞をしたのが李宗盛で、昨年2023年に日本武道館でのライブを観に行った方がいらっしゃいました。そのライブをまとめた再生リストがこちらだそうです。
https://youtube.com/playlist?list=PLFBc-KfV8gfGzhK1J9Q5ziFze7KTSDxlt&si=PrR7KDRGnKDgYwuB

わたしはずっとエンタメに弱かったので知らなかったのですが、日本で言えば長渕剛と中島みゆきを足して2で割ったような存在だとのこと。CHAGE and ASKAの「男と女」の中国語カバーがある縁で、ASUKAさんも登場したとのこと。その場面も上記のライブ映像で見られます。

歌詞の中国語は平易で、原曲はわりとゆっくりなのでカラオケでも挑戦しやすいのでは。90年に発表されたという時代背景を考えると、痛みがあっても仲間と支え合って強く生きていこうというような決意が見えるような気がします。

この音読お茶会では、複数の参加者さんがおなじ素材を音読することが多いのですが、そこにまた色々な解釈や表現が生まれ、たのしいひとときでした。もちろん発音学習の参考にもなるかと思います。

お気に入りの歌や読み物があったら教えていただけると、わたしも見聞が広まって嬉しいです。リクエストお待ちしております!